林 もえさん参加の経緯

 

追うべき作家の姿として | 福島 愛


「各々が見つけた芸術のあり方を、大学を離れて辿り着いた場所でも、多数に流されずこれからもしっかり育てられるように」
 
 そんなコンセプトを聞いた時、私は1年前に海岸通りギャラリーCASOで見た林もえさんの作品を思い出しました。
巨大な空間に飲まれることなく佇む作品から、私は林さんの作品に色彩や構図、モチーフの派手さだけによるものではない“絵画の力”を感じました。そして、独自の時間を刻んでいるような林さんの作品と、自身の絵画作品をいつか一緒に展示したいと考えるようになったのです。

 本来であれば大学をご卒業され、作家としてご活躍されている林さんが「学生としての区切りをつける」ことを目的とした本展覧会で展示をすることはコンセプトと逸れますが、一歩先を行く先輩作家として特別にご参加いただけることになりました。

 

 快くご参加くださいました林もえさん、今回の展示の実現にお力添えくださいました海岸通りギャラリーCASOスタッフの皆様に心より御礼申し上げます。

 

2018年12月25日

福島 愛